とりあえず腹が減ったのでマクドナルドへ。ダイエットコークを頼み、一通り食べ終わった後、もうちょっと飲み物が欲しかったので、こっそりお替り。
（一応、カップのサイズ種別があり、価格差も設定されている、本来お替り可なのかどうかは不明だが、お替りしている人がいたので…）

ふと、眼についたPOWER AIDなるものをちょこっと試してみようと思ったのが左の写真。
………………。
車かなんかに色が塗れそうな恐ろしく鮮やかな水色の液体であった。そしてその味はメチャ濃いい砂糖水に、ほのかになぞのフレーバーを加えたような…一口飲むと魂が震撼し、脳が震える。バリュームですら思ったほどじゃなかったといってのける俺ですら！二度と口に入れたくない恐ろしい液体であった。間違ってもあれは飲み物などではない。あなおそろしや…人間がこんなものを飲んで良いのか！？（笑）。

カップの底２cm足らずのこれを飲み干す経験は苦行とも言えるものであった。

お土産を買って、ホテルに戻る。いよいよ旅も終わりである。

WAITING for SHUTTLE

チェックアウト。ホテル前で昨日予約した空港行きシャトルバスを待つ。トランクのジッパーが開いてるおじさんがいたので、開いてるよ！と、教えてあげた。そのおじさんもどうやらバス待ちらしい。他にもバス待ちの客がいたが、来たバスは俺が予約したバスとは違うバス会社。とりあえず見送り。黒人の女性にバス待ち？と聞かれて10:15で予約してるからここに来る筈なんだけど、と教えてあげたら、じゃあ支度してこよ！といってホテルの中に入っていった。

チケットには各ホテルで10分ぐらいは前後します、と書かれていた。10:00には出てきていたのだが、既に予約時刻を10分過ぎ、15分が過ぎても一向にバスが来ない。すると先のトランクのおじさんが声を掛けてきた。事情を説明すると、じゃあその会社のバスが来たら止めといてやるから、フロントで電話確認してもらって来いよ、という。お礼を言いつつフロントに行くと、ベルマンに言えと言われ、ベルマンに尋ねるが埒が明かない。結局なんの解決にもならず、またホテルの前へ行くと、先の黒人女性も合流していた。35分ぐらいになって、バスが１台到着。俺が予約した会社とは違うものだったが、チケットを買えば乗れるだろうと、トランクのおじさんに言われ、結局あらたにチケットを購入して搭乗。

このあと車内でおじさんと話をしたりしていたら、空港に近づいてきた頃、e-mailアドレスを渡された。旅の写真とか送ってくれよ！って（笑）。

インターコンチネンタルのカウンター近くで降り、チェックインに向かったのだが…乗り逃してました。

乗り逃してますよ。といわれても何のことか分からず、よくよく話を聞くと、あなたのフライトは午前01:15です、と。バスの予約の際に at noon? と聞かれて、日本的常識でそんな時間に国内線が飛ぶ訳は…などと思ってしまったのが運の尽き。アメリカで日本の常識など考えてはいけない。

とにかく、予約の変更は出来るのか！？と聞くと、出来るけど丸一日ずらすしかないと…あっさりと危機は回避された様子だったのだが、ここでは些細なヒアリングミスもゆるされない！と思い、テレホンを使います！という感じで日本語デスクに電話を繋いでもらい、よくよく事態を確認し、ようやく一安心…

本来変更の効かないチケットを追加料金もなしに変更してもらい、大変ラッキーだったのだが、丸一日待たなくてはならない。結局ずっとダウンタウンで過ごしてしまったので、LUXORとかのある現在のメインストリートのほうに行ってみようか？とも思ったが、くたびれてたし風邪も引いてるし、重いトランク引きずってというのもなぁ…と思って、空港の中で待つことに。

せめてどっかで仕事しようと思ってレストランに入ったのだが、空港と言う場所柄か、はたまた、チップを貰って働いているからか、ウエイター、ウエイトレスともに異常にモチベーションの高い働きっぷりで、机の間をびゅんびゅんと動き回り、とても仕事が出来る状況ではなく退散…空港の隅のあまり人も通らないようなベンチを見つけ、そこで原稿と資料を読み込んだりして時間を潰したのだった。

ラスベガス空港というところは、降りた途端スロットが出迎え、出発の間際までスロットが見送ってくれるところなのである。延々スロットやってるおばさんがいて、１時間近く虚しいはずれ音を繰り返した挙句、結構な大当たりを出して、ゲンナマに交換している光景などはとても空港内とは思えないものだった（笑）。それを見てスロットに向かうゲンキンな人達がまたおかしかったりして（笑）。

この時点で、DAY9は終わり、DAY10に突入。深夜１時近くになり飛行機に搭乗したのだが、機内アナウンスが穏やかな声で Good Morning と言ったのには思わず突っ込みたくなった。午前５時は朝だとする絵描きとしては非常識と言われる俺ですら、午前１時は深夜以外の何物でもないと思うのだが（笑）。

そして機体は信じられないことに深夜１時に寝静まる街の上を離陸、早朝５時に再び街の上をかすめてヒューストンに着陸した…空港付近住民はこれで平気なんだろうか？

無事トランジットの手続きを済ませ、フードコーナーでタコ料理を食べ、ようやく落ち着ける机を得て仕事。乗り継ぎが６時間待ちだったので有意義に時間が使えてよかった。

道中日本人と余り遭遇しない旅だったが、ヒューストン-成田便はもう相当数が日本人。

座席に着くと、俺の隣に座った日本人がみょーに潔癖そうな男で、これから13時間もあると言うのに、席に着くなり猛烈な勢いで、あたかも華麗な手さばきを見せ付けるパフォーマンス系美容師のような動きで毛布や枕をすばやく取り出し、毛布を神経質そうにさっさかと拡げ、まだ30分は何も流れてこないであろうイヤホンのプラグをビシッと挿入&装着しパーフェクトな体制を整えた後、妙に格好つけたしぐさで眉間に指を当ててポーズを決めたまま寝ようとするという怪しい行動に出たので、思わず引いてしまった。

そして風邪気味の俺が２度咳払いをすると、瞬時にして覚醒、またも猛烈な勢いで動き始め、女性も真っ青に整理されたポシェットから、ビシッと折りたたんだビニール袋を取り出し、その中からマスクを抜くと同時に装着。装着加減を繰り返し繰り返し繰り返し調整するのであった…。こちらも当然すぐにマスクしましたけど。

そんな感じで俺はトイレに行く際など、常に逆隣のメキシコ系なおじさんに道を譲ってもらったのでした。なんか声掛けるのも怖くて(^^;。

極めつけは成田到着直前、またもポシェットから七つ道具発動。すばやく目薬を取り出して点眼、もとの場所にキチッと収めた後、今度はなにやら紙で顔を拭いている…？と思いよく見るとテーブルの上には「あぶらとり紙」が！！男があぶらとり紙…機内は乾燥してそんなに脂が噴出すわけも無いのだが。それこそマジで美容師とかそっち系の仕事なのかなぁ。

最後の最後に、日本人には凄い人がいるな！と思った旅でした（笑）。